実務者研修は、介護職の資格のひとつですが、初任者研修のなかで上位に位置づけられている資格です。すでに介護の現場で働いている経験者のキャリアアップとして学ぶだけでなく、未経験であっても受講が可能です。必須資格ではありませんが、キャリアアップとして学ぶだけでなく、経験者でこれから学ぶという場合には修了後給与アップや待遇改善などを期待することができます。
実務者研修は、通信講座でも学ぶことが可能ですが、一部のカリキュラムで通学で学ぶことが必須科目としてあるため、通信コースであっても通学がプラスで必要になります。すでにキャリアとして介護の現場で働いている場合には、通信+通学コースであっても、自宅学習で十分理解できる内容となっています。
実務者研修の通学コースを選ぶ場合には、受講科目すべてをスクールで学ぶ方法です。介護の現場未経験者や介護資格がまったくない場合には通学コースがおすすめです。自宅で自分で勉強することが苦手で途中で勉強を挫折してしまいそうという場合も通学コースを選ぶほうがおすすめです。
実務者研修は、すでに持っている資格によっては免除される科目もあるため、受講時間数は人によって異なります。資格保有者は資格に応じた科目の免除があるため、受講時間が少なくなり費用を安く抑えることが可能になります。無資格で学ぶ場合には全450時間の科目内容さらには、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを学習したり、16時間以上の演習を学んでいきます。
国家試験となる介護福祉士を受講する場合には、介護の実務経験3年以上だけでなく実務者研修修了が必須となるため、キャリアアップを目指す場合には修了しておくことが必要です。
実務者研修修了者は、訪問介護事業所に配置が必須となるサービス提供責任者になることができ、給与アップや待遇改善を期待することができます。
原則として医師や看護師しかできない喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアの基礎知識を学ぶことができ、修了者は実地研修を受けることによって処置ができるようになります。