実務者研修は、介護職員基礎研修やホームヘルパー1級が一本化された資格です。基本的な介護の提供能力を身につけることを目標としている研修です。介護福祉士を目指すときにも、受験資格として実務経験3年さらには、実務者研修の修了が必須となります。
実務者研修の受験資格は特に決まりがなく、誰でも学ぶことが可能です。受験資格はありませんが、カリキュラムも試験も日本語で記載されているため、日本語への理解力は必要な条件となります。450時間の受講科目を受講完了することが必須ですが、介護職員初任者研修やホームヘルパー1〜3級、介護職員基礎研修が修了している場合には、科目の一部免除される場合もあります。
働きながら受講は可能ですので、休日や仕事終わりに学ぶことができます。
実務者研修は450時間の受講時間が必要ですが、保有している資格によって一部カリキュラムが免除されるため受講前に確認しておきましょう。
修了試験は義務付けされていませんが、学ぶスクールによって試験を実施している場合もあります。
修了判定は一律決まっていませんが、スクールによって難易度が異なります。合格点に達するまで追試ができるスクールもあります。
スクールの選び方のポイントは、通信であっても自宅で学習が完結しないため通いやすい場所にあるスクールを選ぶことがおすすめです。自宅から通学しやすい、仕事をしながら学ぶ場合には勤め先から通いやすい場所や帰宅途中にスクールがあるなど、無理なく通える場所にスクールがあることが学び続けるコツになります。さらには、スケジュールが合う、授業の振替制度の有無、費用が見合うなどをスクールごと比較しながら選びます。
通信+通学コースのメリットは、学ぶ時間や場所を選ばないため自分のペースで学ぶことができます。仕事をしながら勉強をしたいという人におすすめです。実務者研修は通学で学ぶカリキュラムがあるため通信のみで修了することはできませんが、通学日数が少ないためスクールに通う負担を減らすことができます。デメリットとしては、自分で学んでいく必要があるため、学ぶという意思がしっかりない場合にはダラダラしてしまう可能性があり、わからないところがでてきても確認が後回しになってしまい勉強をやめてしまう可能性があります。
通学コースは、すべての科目をスクールで学ぶため、講師に直接質問することができます。疑問だけでなく不安をその場で解決することができるので安心です。介護の現場が未経験であっても講師に直接習うことができるため、理解ができないことであっても疑問が解決するまで直接指導を受けることができます。スクールで学ぶことによって、資格取得を目指す同じ目標がある仲間ができるため勉強への意欲も高めることができます。ただし、無資格で通学の場合には通う期間が長く、身体への負担だけでなく交通費など金銭的負担も増えることになります。
実務者研修は、未経験者でも学ぶことができます。すでに介護の現場でキャリアがある場合にも資格取得することによって、給与や待遇改善といったメリットがあります。医療的ケアの基礎知識を学ぶことができ、修了後には実地研修を受けることが可能になり、研修を学んだあとには医療的ケアもすることができ仕事の幅を広げることが可能になります。